お花畑に野苺を採りに行くのではなくて、食べて糧とし、お花畑で咲いているほう。
ふらっとお散歩に出て、ぐるっと一周してきたら、ほどよく冷やされた野苺をお皿に盛り付けてもらって。
誰かが採ってきてくれたらしい、美味しいおやつを食べるほう。
日々、熟した果物を食べてその身を潤しているからこそ、ガゼル様はミルクかジューシーフルーツの匂いがするのではないか。野苺か、水蜜桃か、晩白柚か。
香りじゃなくて匂い。
深い匂いに、お腹の底から深呼吸。
この季節になると着たくなる、夏の花園を身に纏うような、水色のギンガムチェックのドレス。
陽射しが眩しい日も、このドレスを着ると爽やかに過ごせるような気がする。
2016年の夏の名古屋ドルパでご縁があった、夏の思い出の一着です。
あのドルパを目指して、初めて行った名古屋。
そしてまた、2019年の夏も名古屋へ。
津々浦々の各地で開催されるドールイベントを目指しての旅。様々な場所へ行くきっかけになっています。
これからも、またいつか。ドールイベントがてらの旅行が楽しみです。
ガゼル様と一緒にね。
今日もしろくましげちゃんと一緒に。
頼もしい相棒であり、己の眷属であり、大切な親友。という感じの一人と一匹。
森の奥で、晴矢としろくましげちゃんと、森に棲む動物たちと暮らす日々。まるで童話のよう。
大切にしまっちゃおうね。晴矢が迎えにくるまで。
『命題:ガゼル様の花冠は誰のものか』
妄想ほとばしるメルヘン。
たぶん、きっとガゼル様は何も知らないんだろうなと思いつつ、むしろ逆に全てを知っていても良い。たしかにあったはずなのに、白い手がその記憶を包み込んでしまったから。
ここは小鳥たちが全てを知っている説も一理ある。
森の木々と小鳥たちだけが全てを見ていた。
「晴矢説」と「どこかへ行った風介説」に学説が分かれる。ガゼル様の花冠はだれの冠なのかという分岐メルヘン。
ガゼル様って「人が嘘をつく」という認識が無さそう。
例えば晴矢少年がふざけてしょうもない嘘をついたとしても、「きみがそう言ったんじゃないか」と、あの眼差しにじっと見つめられたらさすがの晴矢も「まじか」ってなるでしょ。
ガゼル様には「嘘」という概念が無さそう。
すっごい得意げな表情で。
「ほんとだよ」
なんて笑って満足げ。
その眼差しが魔法であって。
ガゼル様の眼は透き通る甘い水の膜を湛える。目が離せなくなるような、不思議な魅力と、ほんの少しの不気味さが共存する、涼やかな眼。
その視線が堪らない。
改めてガゼル様のお顔の造りが素晴らしいなと実感する。涼やかに整った、薄い水の膜を張ったような、つるんと潤む造形美。