森の奥底、人知れず花咲く場所で。
ゆったりと座り、視線はじっと静かに佇む。肌触りの良い布とたっぷりのレースとチュールに包まれたドレスのシルエットは蕾のようにふっくらと。呼吸に合わせて裾が仄かに揺れる。
その光景はまるで姫君(男子)の玉座のよう。

おやゆび姫(男子)
座る姿がお姫様みたいだなぁと思って眺めていたら、頭の中に童話の『おやゆび姫』が浮かんできて、そういえばおやゆび姫って何かの花に座っている絵の印象があるなと調べてみたら…。
おやゆび姫はチューリップの花から生まれた。て…!紅蓮の~!
やはり『おやゆび姫(男子)』ということでよろしいですね。かしこまりました。

メルヒェンファンタジーガゼリーナ
「きみの理想のエイリアンだよ」と語りかける声について。
ガゼル様とはつまり、晴矢少年が思い描いた宇宙で一番のエイリアンなのだとしたら。その逆も然り。
バーン様とはつまり、風介少年が思い描いた宇宙で一番のエイリアンなのではないかと。
だからこそ、チューリップの花から生まれたおやゆび姫(男子)の話も、だいたい合ってる。ヨシ!
そのエイリアンの種は森の奥底で芽吹く。

ご機嫌麗しゅう
ドレスのシルエットも、生地の広がりかたも、光に透ける黒のレースもぜんぶ大好きです。

イベント前に作家さまの新作のお知らせを見て、会場で実物を拝見して、念願のご縁があった感動と興奮と夢心地でまだまだなんだか実感がなかったりするのですが。実際に着せてあげることができてとっても嬉しいです。
改めてじっくりすみずみを触れてみて、ここにもこんな装飾がある!と細部にまで趣向を凝らしたドレスにしみじみうっとり胸いっぱいです。すてきな作品をありがとうございます。
SD少年ボディを元にデザインされた今回のドレスも最高です。

おでかけを楽しみにお靴を履いて
ドレスの裾とボトムスの裾、それぞれの黒のレースが模様も質感も異なっていて、さらにチュールも重なり合う感じもすごく好きです。
ひとつひとつの素材の選び方、合わせ方、すべてが職人技だと思います。

ふっくら蕾のシルエット
もしかしたらの万が一の話、鮭って切り身ちゃんの姿で泳ぐ魚と信じている可能性だってある。可能性の獣だからね。
そんな感じで育まれてそうな、それはつまり、あじは開きかな。
ガゼル様はきっとスイカもバナナも葡萄も皮をむいてひとくちサイズの状態でないと食べられると認識出来ないんじゃないのだろうか。お砂糖菓子のように甘く甘ぁく育まれて(晴矢のせい)
だから、食器とぬいぐるみより重たいものは持てないんだって。それにサッカーボール。

森の灯りはその白い手の意のままに
「きみのせいだよ」
その声色が物語る、「わたしはガゼル」の一言がすべてを叶える魔法になって、それがすべての理由になる。「きみの理想のエイリアン」はこうしてここに在るのだと。
それは晴矢が身を以て知ってる。

甘い水と果物で水分補給
本格的な夏の訪れはがぜさまへ桃を食べさせるところから。
いつしかがぜさまのデザートは梨になって、ひとつぶひとつぶ葡萄を口に含むのを見る頃には、晴矢は「もう秋かぁ」と思うんだろな。