森の奥で南雲晴矢少年は妖精の声を聴いてしまったのだから。
「わたしの歌が聴こえますか」とはまた違う。
「きみはわたしの歌が聴こえているね」という、確信の声。前提の違い。
![雪の結晶、森の胞子](https://sgzg.blue/wp-content/uploads/2020/08/200630gazemori02.jpeg)
雪の結晶、森の胞子
もしもの、いつかの10年後の世界線。
クララはあいかわらずうっとり「ガゼル様」呼びだろうし、なんならたまに積年の思いを込めて南雲選手のことを「そこのお世話係のかた」なんて微笑み絶やさず呼んでみたりするんだろうなぁ…クララ…。
なんだかんだで、南雲選手もがぜさま関連でのあれやこれやはクララに相談するんだろうな。どのシャンプーが良いんだろうかとか、季節に合わせたスキンケアとか。
![乳白色の香を焚く](https://sgzg.blue/wp-content/uploads/2020/08/200630gazemori03.jpeg)
乳白色の香を焚く
ガゼル様の言葉遊びに付き合ってる南雲晴矢について。
言葉遊びには到底及ばない、じゃれつくようなむにゃむにゃのお喋りなんだけれども。たいした意味もないとはわかった上での「また何か言ってんな」って満更でもなく耳を傾けるなぐはるくんのそういうところ…。
で、たぶん先に喋っている本人の方がついによくわからなくなってきたところで頃合いを見て「おまえの話は難しいからなぁ~」って、だから、なぐはるくんのそういうところ…。
ただ、くすぐったい声を発する口許の表情と、きょろりと円らな眼の瞬きを眺めているだけ。
その言葉にがぜさまは満足げだし、晴矢だって色々楽しむことができたので、終わり良ければすべて良し。これはなぐはるのライフハックである。
![水琴鈴の声色](https://sgzg.blue/wp-content/uploads/2020/08/200630gazemori04.jpeg)
水琴鈴の声色
先日カスタムしてみたばかりのまつげの感じがとても良いです。
![](https://sgzg.blue/wp-content/uploads/2020/06/200627eyelashes01n-320x320.jpeg)
ガゼル様のおめめのメイクはアイホールの周囲にもグロスが塗ってあります。光の当たり方によって、グロスがうるっとつやめく感じもとても好き。
フルチョイスオーダーの際に担当してくださったドールアドバイザーさんからグロスはどうしようかと質問されて、そこで初めて「そういうのもあるのか」と。
じゃあせっかくなので塗ってくださいくらいのふわっとしたメイク指定でしたが、ここもまたガゼル様のメイクの大好きなポイントです。
![絶品睫毛様](https://sgzg.blue/wp-content/uploads/2020/08/200630gazemori05.jpeg)
絶品睫毛様
絶対もう忘れてるだろうと思っていたことを、さも当然かのように涼しい顔で喋りだすから晴矢がめっちゃびびってるよ。こわい。がせさまこわい。
それをまたひと眠りしたらすっかり知らん顔だからさらにこわい。
たしかにあったはずなのに、白い手がその記憶を包み込んでしまったから。
![寝床全てを繭として](https://sgzg.blue/wp-content/uploads/2020/08/200630gazemori06.jpeg)
寝床全てを繭として
晴矢少年はがぜさまの不気味さをも気に入っていると思う。
おれのかわいいおばけちゃん。
むしろ、風介の方が得体が知れない不気味さをもっている感もある。
人間だったはずの風介は。
突然現れて「わたしのガゼルはどうだった?」と嬉しそうに。
![がぜっさまキラッキラ](https://sgzg.blue/wp-content/uploads/2020/08/200630gazemori07.jpeg)
がぜっさまキラッキラ
人の手で作られたものを「人工」というのであるならば、ガゼル様はもしかしたら「人工知能」に近いのかもしれないね。
人間が、誰ぞの人の手で作られたのかって、それこそ紛れもなく風介なのだろう。
「きみの理想のエイリアンだよ」と、風介の声。