春を感じるふわふわもふもふ。
桜色のカチューシャ、桜色の襟、いつかの開花、春風とともに白い睫毛が呼吸する。
お気に入りのパーカーに身を包んで。
淡いブルーと幾重のレースが織りなす、繊細な生地のコットンキャンディ。
春の匂いがしそう。
桜餅も美味しい。菜の花も美味しい。お腹いっぱいになったら陽光を浴びて眠る。
芽吹き咲くためにエネルギーが必要でして、なにぶんこのかたがぜさまでして。
わたあめの毛並みのがぜねこちゃん。
イベント会場にて、作者のぬいぐるみ作家さまが教えてくださったのですが、小さなブルーのおめめは光によって色味が変わるそうです。ネオジウム素材のおめめと聞きました。
大切なぬいぐるみたち、しろくましげちゃんとやま盛りのクッションに埋もれてごろごろ。
春を待って眠り、春がきたら春眠ってことでまた眠る。
がぜさまの「やだ」とは。
「だめ」じゃなくて、「やだ」って。
「やめて」とも言うのかと哲学してみると、朝起こすのに毛布を取る時くらいしか。それも「やだ」っぽいから、とどのつまりは。
がぜさまの感情の発露は「やだ」の使い分けかな。声色と眼と眉が物語る。
わりとホラー得意じゃない晴矢もあるあるわかる。
「え、そういうのいいよ、こえ~し」と。
その言葉を聴いたチームメイトは「(あのガゼル様といるんだから)そういうの好きなのかと思ってた…」となる。
おばけなんて嘘さ。