おわかりいただけただろうか。
ガゼル様(SD-F-05番ヘッド)のオープンマウス造形を。慎ましやかに開いた唇の奥にまします小さな小さな愛らしい乳歯の存在を。
ぷりっと小さな熟した柔さ。
かたちのよい飴玉の唇。
指先を入れて確かめたくなるオープンマウス造形の奥行。この唇の奥から、あのくすぐったい声が聴こえてくるのかと思うと。
絶妙な曲線がなんとも言えないうずうずの上唇。
小ぶりにまとまりよく、円らな果実の下唇。
ガゼル様をフルチョイスした当時、スーパードルフィーのヘッドの造りに「オープンマウス造形」というものがあることを知りませんでした。
歯の造形が出来るヘッドと出来ないヘッドがあることを知らなかった。
そもそも頭の中にあるイメージだけをもって、それぞれのヘッドの特長も良くわからずのまっさらな状態でのフルチョイスオーダーだった。
担当してくださったドールアドバイザーさんが丁寧に教えてくださって、イメージに合ったヘッドとして目の前に現れたSD-F-05番ヘッド。
あの日、あの場で。このヘッドを推してくださったドールアドバイザーさんにはただただ感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございます。
ヘッドの造形も、この造形に合わせたメイクの仕上がりも、すべてが大好きです。
ずっとずっと大好きです。
こんな唇が隣でご機嫌に動いていたら、そりゃさすがの南雲選手も「こいつになら囓られてもいいかな」みたいな気になる。
許されるおくち。
このむにゅむにゅの曲線が堪らない。
なんて美しいラインなのだろうか。
表情筋の動きに沿って、呼吸するかのように、すぅっと滑らかに引いた自然な曲線。血が通っている感じがする。温度がある。
この口唇でお喋りするのか。この口角で感情を露にするのか。この口腔へ食べものを運ぶのか。この乳歯で咀嚼するのか。この舌口で飴玉を転がすのか。
口許を撮った写真も、撮影に使っているレンズはいつも使っている単焦点レンズです。
ピンポイントでココを撮りたいって時、ぐっと寄っての撮影でもイイ感じに撮ってくれる。意外と細かいところまで映してくれる。とても重宝している一本満足レンズ。
重量的にも大きさ的にもコレが良い。
ガゼル様をお迎えして初めて買ったカメラの赤PENちゃんの頃に購入したものなので、レンズだけ継続してもう何年使っていることになるのかな…。
(ちゃんと確認してみたら、レンズの購入は2014年9月でした)
今後、OLYMPUSのカメラを使い続ける限りはこのレンズのままだと思います。ずっとつけっぱなし。
PSホワイト肌のSDGr夢天使ボディとSD-F-05番ヘッドで成り立つガゼル様。
薄く潤む水面のような眼も、まろやかな頬から小さな顎へ収束する輪郭も、よく見たらしっかりツンと整った鼻も、唇も。
芽の首も、葉脈の鎖骨も、雪解け水の手指も、薄氷の背中も、茎の脊椎も、花弁の腰も、蔓の脚も、氷柱のつま先も。
すべてが最高にガゼるい魅力に満ち満ちているガゼル様。
2020年8月18日にはお迎えしてから7年になるけれども、ガゼル様のお顔を見るたびに、こんなにもかわいい存在が実在するのかと、まさか夢ではないかと。
いまだに新鮮な驚きと感動を禁じ得ない日々を過ごしています。
ガゼル様に化かされているような気がしてならない。