ご本を読もう。
でもきっと、ガゼル様の本棚には晴矢が選んだ本しか入っていない。
それしか知らない、それが全ての世界のもとを作る、本好きの子。
本棚(晴矢選抜)の本が増えたり減ったりしてるのわかってるかな。
一緒におでかけした時にでも、なにげなく、その白細い指先をついと向けて。
「あれは○○。本で読んだ」
なんて、おすまし顔で言われた瞬間の晴矢の気持ちったらもう。堪らないね。
本人はその本棚(晴矢選抜)で世界を知るんだろうな、作られるんだろうな。
小さな唇で、おすましドヤ顔で世界を語る、その姿を見ることができればそれでいい。きっとすべてはそのために。
今日もご本を読もう。
読み聞かせてもらうんだろう。
その指でゆるやかになぞる文字を読んでもらって、瞬き数回のうちに、もうすっかり夢の中。少しだけトーンを落とした声とページをめくる音を子守唄に。
本人は「読書が好き」と言うかもしれないけれど、たぶん『本を読み聞かせてもらいながら寝落ちする瞬間』を嗜んでいるのではないでしょうか。なにぶんこのかた、がぜさまでして。
ガゼル様のめが光るよる。
晴矢の部屋は常夜灯いらず。
その薄青白い光を頼りに本が読めるかもしれないね。ふわほわの毛先も発光しそうな森の妖精様。クラゲか、クリオネかの類の可能性もある、白色の可能性の獣。ホタルイカかな。
2017年7月22日。
鹿の子さんのおかげさまで、長年いつかみるみると話していた例の舞台の観劇テニヌの関東大会決勝戦の試合観戦という貴重な機会を得ました。
鹿の子さん、幼馴染のNちゃん、三人揃ってありがとう。ありがとう。なぜか三人の世界線が一致する不思議。
まさかの巡り合わせとありがたい幸運に恵まれて、大阪公演のチケットともご縁があり、また8月もとても楽しみです。
これこそが神の子のお導き…。
記念すべき初観戦のあと、激闘の試合の余韻に浸りながらぶなさんも合流し、四人揃って毎月恒例のお茶会へ。
そして、お土産にお屋敷印の本型のギフトボックスを。
いつもお世話になっている友人さまが作ってくださったドールサイズの本と、クルーズイベントのお土産にいただいた本型の箱と、一緒に森に飾ります。
たくさんの本、クッション、ぬいぐるみを寝床にして安眠が約束されるガゼル様の森。