10年後の世界線。
ぬいぐるみやらクッションやらに『Burn』と『Gazelle』と命名して楽しそうな姿に。
「おまえさぁ〜…」
って、満更でもない南雲晴矢選手24歳は己の思春期を掘り起こされている。

息づく記憶は鱗片を覗かせる
クララはたぶん一生「ガゼル様」呼びだろうな。
南雲晴矢選手24歳、あれから10年経ってもクララのことを「おまえんとこのあいつ」って呼んでたりするんだろうな。もう、そういうものだから。彼らにとって。

森はゆりかご
ガゼル様のお言葉はダイヤモンドダストの面々にとっては絶対のものなのだけれど、同時に、「ガゼル様」という存在はダイヤモンドダストの面々が作り上げているところもあると思う。
気高く、尊く、麗しく。唯一無二のプリンセス(男子)。

夢を育むゆりかごの中
なぐはるくんはシャンプーの良し悪しがよくわかんないからクララに聞くだろうし、そのうち何年かするとクララが「これがガゼル様の髪質に一番合うので」と買ってきて置いて帰るのを(おれも使うんだけど)って思っても口には出さないでおく、大人の南雲晴矢選手。
ガゼル様の入浴といえば、ぬるめのお湯を浅めにはってぼんやりちゃぷちゃぷしてるだけなんだろうな。そのうち晴矢が来て熱めのお湯を足す。

夢も現も寝言で語る
ガゼル様の肌が一点の曇りなき極上の白雪絹肌であることは重々承知の上で。
10年後の世界線、南雲晴矢選手24歳が引出物とかでもらってきたギフトセットに入ってたボディスクラブを使ってみるも。
「ジョリジョリするだけ」
それは気に入ったのか気に入らなかったのか、ガゼル様のみぞ知る(知らない)。

「わたしはガゼル」を本人が一番信じている
「忘れているかもしれないから」
晴矢少年の夢のなか、隣で寝ているはずのガゼル様の生き写しのような風貌をした子が、名前をひとつ教えてくれた。
そうして目が覚めたまま自分の口で確かめるように声に出してみただけでも。
「せっかく忘れていたのに」
いつから起きていたのか。へそを曲げられて散々な、それも含めて夢うつつ。

「わたしはガゼル」の魔法を使う魔女(男子)
ガゼル様のいつもの意味不明な発言はほぼほぼじゃれあう言葉遊びしてるだけだから、くすぐったい。
そんな調子でLINEとかのメッセージでも絵文字一文字とかで意図が伝わるものとしてそうだから、それを解読するなぐはるくん鋭い!偉い!賢い!

魔法の言葉は呪文の言葉
普段の言動や見かけによらず、お洋服をちょっとつい引っ掛けちゃったりすると過剰に「うおやっべ!」てなる南雲晴矢くん。
これは長年の生活から身についた賜物です。
それはもう手慣れたもので、やたらきれいなリボン結びができちゃうなぐもはるやくん。何故かね。
ドレスをお召しになっている御本人はというと、その辺りはお察しください。それはもう、結んでもらうもの。なのだから。

「夢ってのは呪いと同じ」と仮面ライダー555で習いましたので
表情から「何を考えているかわからない」と思われがちだけど、本人だってわからない(同時に、そのわからないことがわからない)。
そのわりに、晴矢からすると「こいつなんだかんだいつもなんか楽しそうだよな」なんて思われているのかもしれない。晴矢はそういうの顔に出てる。

メタモルフォーゼの言葉を信じて
口に含んだ氷の欠片を舌の上でじわじわ蕩かせるように。
たまに晴矢にさえよく分からない言葉を上機嫌でぽたぽた溢していそうだけれど、そこは晴矢だからいつもの寝言か鳴き声かくらいの感覚で「はぁ〜?」の一言ですべて大丈夫なんとかなる。
そしてガゼル様は今日も絶好調で何かお喋りしてる。

銀河の緞帳
舞台のオペラカーテンのよう。
その身の動きひとつにも揺れる裾から溢れる煌めき、幕が開ける森の奥。

Santa Maria Novella
なめらかつるりたまごフォルムのポプリウォーバ。
店頭で実物を見た時はデカいか?と思ったけれども、森に置いてみたらちょうど良い感じに収まってくれて嬉しいかわいい愛おしい。
こ、これは…ガゼル様の繭玉…(がぜさまお蚕様説)。
ポケモンでいったら「ガゼル様=ユキメノコ(こおり・ゴースト)」説を信仰する者ではありますが、「モスノウ(こおり・むし)」もまたひとつの解釈としてとても理解できます。解釈の自由が故。ユキハミから羽化を遂げるその姿。
ほのおが4倍弱点じゃないか!紅蓮の晴矢がやることなすこと、こうかはばつぐんだ!
XYのゼルネアス捕獲戦もとても好き。脳と癖に直接作用するアレ。
暗闇からの眩しさ、瞳を開くと響き渡るBGM、シシガミ様の領域に入ってしまった感、極光のジオコントロール、ガゼルネアス!!