してやったりの得意げなおすまし顔で「うそだよ」なんて言われたら、嘘だろうが嘘じゃなかろうがどちらでも良くなるね。
それに対する晴矢の「はぁ〜?」は嘘云々に対してのものではなく、ほんとこいつまじこいつの「はぁ〜?」が込められているもの。
お留守番の間、ともに棲む眷属(ぬいぐるみたち)相手に聞いてて眠たくなるような会話をしているんだろうな。
お話しというより悪巧みのような、ガゼル様がその頭の中で考えている大したことない泡沫のあれやこれやのお喋りをぬいぐるみたちが聞いてくれてるような感がある。
ひとたび仲間と認めたものに対しては途端に饒舌になる。たぶん、晴矢も「いやあいつあれで結構うるさい」なんてうっかりポロリと言ってしまって友だちの友だちくらいに驚かれているんだろうな。
たまに会話に巻き込まれて困るくらいが丁度いい(※困ってない、満更でもない)。
おねだり上手の雄弁な眼差し。
そんな顔をされたなら、美味いもの片手になるはやで帰るしかないなぐはる選手。
ガゼル様のふわもこ癖毛はセット剤類を一切使わず、手櫛とブラッシングでこの超次元ガゼルヘアスタイルになるということは。
産まれもっての白雪綿毛の証明。
ガゼル様(SD-F-05番ヘッド)の横顔も大好きです。
造形もメイクも大好きです。淡色のまろやかな頬、仄かにうずうずのおすましさんの唇。まるでお人形さんみたいな顔立ちでいて。
いつもの調子で夢か現実かの境界を曖昧にしてしまうような言葉遊びを続けていたら、それこそ一体いつからガゼル様が眠っていないと錯覚していた。
眠っているのか、目覚めているのか、本人だってわかっていない。
今日も今日とて、絶対零度の凍てつくなんとかかんとかパトローナム、寝言のようなうわ言は絶好調。
物思いに耽っていそうで、実は何も考えてなさそうな眼が光を反射している。さては氷か水晶か、しっとりつややかひややかに。潤みを湛える涼しい眼差し。
まばたきのたびにミルククラウンの残像が。
わりとゆる〜く「いいんじゃね」の一言でのらりくらり適当に合わせてくれちゃうなぐはるくんもさすがにこれだけはと、歯磨き粉は甘ぁいのとミントのが2つ置かれてる洗面台。
ガゼル様の森にと、ふらっと探してみたら巡り会ってしまった…!
花の丸みと蔦の曲線に額縁を思わせる意匠の組み合わせが絶妙。いちまいのレースの中で立体の重なりがあるところもお気に入り。奥行きがある。
絵画でいうと、額縁の中の花園の情景がこのいちまいに。
アンティークレースもういちまい。
眺めてるだけでも満足感がすごい、芸術としかいいようがない。繊細さ、質感のちがう描写の遷り変わり、圧倒される。アンティークならではのダメージの味わいも堪らない。
絶品レースをガゼル様の森に飾るよろこび。